当記事は「もっともバリオスを高く買い取る店舗を知りたい!」または「バリオス売却前にどこに気をつければいいのか?」という方に向けて書いています。
こんにちは、管理人のキャプテン・バイクセルです。
1990年代のネイキッド・ブームを語る上で、微妙に他社の車両と毛色が違っていたのがカワサキ・バリオス(BALIUS)でした。
外観上は一般的なモノショックのネイキッド250ですが、同社のレーサーレプリカ、ZXR250の水冷4サイクルDOHC4バルブ並列4気筒をストリート仕様に味付けされたエンジンを搭載し、制動に関しては300mmという大型のディスクブレーキを搭載。
足つき性も良くコンパクトな車体は初心者から熟練ライダーまで幅広く支持された車両でした。高回転域の直4サウンドはバリオスの特徴でもありました。
そんなバリオス(BALIUS)、残念ながら新車購入ができないこと。またバリオス(BALIUS)のような車両がそれ以降、各社から販売されないために中古市場でも人気の車種といわれています。
今回はバリオス(BALIUS)売却時の注意点やポイントをまとめておきます。以下の記事で売却前にしっかりと愛車売却時のポイントや注意点を身につけて、少しでも高値で売却してください!
バリオス(BALIUS)を売る際の注意点
バリオス(BALIUS)売却において、もっとも査定額に影響する部分といえば1997年のバリオスⅡへのフルモデルチェンジになってきます。
細かい話をした場合、初代のバリオス(BALIUS)が45psから40psにパワーダウンしたことも微妙に関係してきますが、話せばキリがないのでこの場では割愛させてもらいます。
中古市場でも初代と二代目のバリオス(BALIUS)では取引相場そのものが大きく変わります。残念ながら初代のバリオスの場合、それほどの査定額は期待できない…ということは覚悟しておいた方がよいかもしれません。
ただ初代の低年式バリオス(BALIUS)でも保管状態が抜群で数千キロくらいの低走行という車両となれば査定額もそれなりに期待できます。どちらにせよノーマル状態が基本です。
一方、1997年以降の二代目バリオス(BALIUS)となれば、高額査定とはならないまでもそれなりの金額は期待できます。ただしこちらもモデルチェンジ直後のタマとなれば20年程度が経過しています。
各部も劣化が進んでいるのは明らかです。売却前には消耗部品の状態や異音、小さな不具合を改善してから臨んでおきたいところです。
バリオス(BALIUS)の中古相場から買取査定額を考える
愛車のバリオス(BALIUS)を売却される場合、もっとも気になる部分といえば買取金額や査定額になってくるかと思います。
どちらに売却するにせよ、査定交渉は必須です。査定交渉の際に愛車の買取相場を知っておくことで無駄に安く手放すリスクを軽減できます。査定に持ち込む前に愛車の査定額を知っておくことをお勧めします。
ただネット査定やオンライン査定のようなアテにならないサービスを信用するのも注意が必要です。ネット上で入力するだけで知ることができる査定額は、正直な話、大した参考になりません。
買取店舗が自社に持ち込んでもらう、または出張査定に申し込んでもらうための流れのひとつがネット査定やオンライン査定なのです。容易に想像できるでしょうがありえない程高額査定になるのが普通です。信用すると最後の査定でガッカリするので注意してください。
バリオス(BALIUS)の査定額・買取相場の中心は5万~、バリオスⅡで10万~
では手軽に愛車のバリオス(BALIUS)の査定額や買取相場を知ることができる方法をご紹介しておきます。
そもそも中古バイクの販売価格は買取金額や査定額に利益や手数料、メンテナンス費用を上乗せして算出されるものです。
つまり中古市場での取引相場からざっくりとした査定額は予想できるのです。一般的な中古車両の場合、販売価格の約半値~7割というのが査定額の上限だといわれています。
車種や状態、そもそもの新車価格等も関係してきますが、概ねこの計算で査定額や買取金額が予想できます。
ちなみにバリオス(BALIUS)の場合、初代(~1996年)だと10万~25万が主な価格帯になっています。つまり単純に5万~12、3万というのが査定額の上限だといえるでしょう。
一方、バリオスⅡの場合、中古車両のメインの価格帯が20万~35万になってきます。この数字からバリオスⅡの査定額や買取金額は10万~20万というのが中心になるはずです。
もちろんこういった低年式な車体の場合、実際の年式よりも保管状態や各部の消耗部品の状態が大きく査定額を左右します。状態によってはこれ以上の査定額も狙えるでしょうし、逆に0円に限りなく近いバリオスもでてくるでしょう。
どちらにしても、自分の先入観やネット上の評判だけで一社に絞ってバリオスを査定するのはお勧めとはいえません。ある意味、微妙な車種といえるバリオスのような車両は念のために2つ3つの店舗で査定して金額を比較するのが鉄則です。
バリオス(BALIUS)が安く査定されるパターン
前期、後期ともにバリオスの場合、派手にカスタムされた車両は多くないという印象がみられます。仮にカスタム済みだとしてもサイレンサーや足回りのライトカスタム程度ではないでしょうか?
もちろんライトカスタム程度ならそのまま査定に臨んでも普通に買取可能ですし、大幅な減額はないでしょう。ただ確実に高く査定してもらいたいなら純正部品があれば戻しておくのが賢明です。
というのも中古市場でバリオス(BALIUS)をわざわざ購入するマニアックなユーザーさんの場合、大半はドノーマル状態の程度の良い車体を探しているわけです。
なので確実にドノーマル状態の方が評価が高いということは覚えておきましょう。逆にネットオークションで処分するならば純正部品よりもカスタムパーツの方が高額落札されやすいです。面倒でも純正部品にもどしてカスタムパーツは自分で処分することをお勧めします。
あとは20年前後も経過したバリオス(BALIUS)の場合、ゴムや樹脂部分は確実に劣化が進んでいます。普通に走行できる状態でもホース類や各部のパッキン、オイルシールやダストシール等は交換時期をとっくに超えています。
もしエンジンオイル、タイヤ、ブレーキパッド、バッテリー、スパークプラグ、エアフィルター等のメンテナンスしか行っていない場合、その辺りは確実にチェックされて査定時に減額の理由となってきます。
ぜひ査定前にドライブスプロケット、チェーン、クーラント、ライトバルブ、ブレーキフルード、ブレーキホース、クラッチホースあたりもチェックして必要に応じて良心的な価格の店舗で交換しておくことをお勧めします。
ただし修理や部品交換の費用がそれなりにかさむ場合、そのまま査定に臨むという選択肢も視野に入れてください。自分で下手に交換すると高くつきます。状況によっては確認にとどめておいてください。
バリオス(BALIUS)とはどんなバイクなのか?
同社のゼファー400で盛り上がりをみせた国産400市場のネイキッドブームにのって250㏄市場にカワサキが送り込んだネイキッド・スポーツがバリオス(BALIUS)でした。
評判のよかったZXR250の水冷4ストロークDOHC4バルブ4気筒をベースに、低~中回転域を重視したセッティングで初心者から上級者まで幅広く対応した乗り易い車両
として当時は人気の一台でした。
1991年の発売以降、小さなマイナーチェンジを繰り返し、1997年にバリオスⅡへとフルモデルチェンジを行いました。この時、足回りはモノショック→ツインショック、さらにキャブレター変更もなされて、さらに扱いやすいエンジンとなりました。
カワサキの250としては非常に売れた一台でしたが、残念ながら排ガス規制が強化された2007年に生産終了となりました。
バリオス(BALIUS)のスペック詳細
車体型式 | ZR250 |
エンジン | ZX250CE型 249cm3 水冷4ストロークDOHC4バルブ4気筒 |
内径x行程 / 圧縮比 | 49.0mm x 33.1mm / 12.2:1 |
最高出力(kW/rpm) | 45ps/15000rpm |
最大トルク(N・m/rpm) | 2.6kg-m/11500rpm |
定地燃費 | 51.5km / L (50 km/h走行時) |
全長×全幅×全高 | 2005×730×1055mm |