「ZRX1200 DAEG(ダエグ)少しでも高く売却したい!
「ZRX1200 DAEG(ダエグ)にお勧めの売却先はどこ?」
当記事はそんなオーナーさんに向けて書いています。
今回は排ガス規制によって姿を消したZRX1200Rを復活させるカタチで、たしか2009年に登場したZRX1200 DAEG(ダエグ)を売却する時の注意点についてまとめておきます。
まず売却予定のオーナーさんにとって査定時に何の意味もないでしょうが、僕が個人的に気になっていたので車種名である「DAEG(ダエグ)」の意味についてご紹介します。
- 北ヨーロッパに住んでいたインド・ヨーロッパ語族・ゲルマン語派の人々が使っていたルーン文字のひとつ。
- 古代のルーン文字の1つで英語のDAY(デイ)の語源と言われている。
- 着実な成長・進歩・終わりと始まり・突破・新しい展開等の意味合いも持つ。
とのことです。ZRX1200Rの歴史が始まり、今度はZRX1200 DAEG(ダエグ)の時代が始まったということですね。まあこれから売却されるオーナーさんにはどうでもいい話かもしれませんが…。
ただ排ガス規制強化に対応するため、ZX-10R系フューエルインジェクション採用のZRT20AE型 4スト水冷DOHC4バルブ並列4気筒であること。
さらにダブルリフレクター式ライトやETC車載機を想定したメーター類といった細部まで見直されている部分からも、DAEG(ダエグ)のもう1つの意味である「着実な成長」を感じることができますね。
ちなみにZRX1200の新しい幕開けとして登場したDAEG(ダエグ)ですが、惜しまれつつも2016年にファイナル・エディションを発売して生産終了となりました。
これに伴い中古市場ではジリジリ取引相場が上昇し始めています。余裕があればもう少し乗り続けるという選択肢もありますが、バイクの状態を考えたら早い時期に売却した方が賢明かもしれませんね。
どちらにせよ、買取側としては確実に高値でさばけるので欲しい1台です。以下の部分に注意しつつも、ある程度は強気で交渉しても大丈夫だと思いますよ。
ZRX1200 DAEG(ダエグ)の査定額と買取予想
2009年にデビューしたDAEG(ダエグ)ですが、毎年のようにカラーリング変更は実施されたものの、生産終了まで大きなフルモデルチェンジは無かったと記憶しています。
よって年式や型式による大きな査定額の違いはみられません。普通の車両と同様、高年式になればなるほど査定額が微妙に上昇するようなパターンになります。
ただ2012年以降、毎年のように400台限定で特別仕様車が販売されていました。
年式によって微妙に内容は違いますが、大抵はライムグリーンの車体色にオーリンズ社製のリアショック、Z1000R2を彷彿とさせる専用エンブレムやシートを採用といったローソンレプリカという出で立ちです。
そもそも新車価格でも10万ほど高額な設定でしたが、希少性も高く中古市場ではタマが不足しています。状態や走行距離によってはスタンダードモデルよりも相当高く査定されます。
今後も中古価格が上昇することはあっても下落する可能性は低いので強気で査定に臨んでください。
参考までにZRX1200 DAEG(ダエグ)の中古価格の推移をみたところ、2009~2012年程度の低年式モデルでも70万~100万、一方で高年式モデルだと80万~110万という数字におさまっています。
よってスタンダードタイプの場合、低年式モデルでも50~80万、高年式モデルなら60万~90万程度の査定額が期待できるかと思います。
もちろん参考査定額です。走行距離が3万、4万という車体や劣悪な保管環境で各部が傷んでいる場合は上記の査定額はまず期待できないかと思います。あくまで走行距離も状態もそれなりの場合になります。
また売却される店舗によっても、当日に査定を担当された査定士やメカニックさんによっても大きく結果は異なります。ご了承ください。(※こちらの記事、中古バイクの査定基準と査定方法、査定額に大きく影響する部分も合わせて参考にしてください)
なお上記で軽く触れた400台限定の特別仕様車、とくにローソンレプリカ・バージョンの場合は上記の価格+10~20万という数字も普通に可能かと思います。
この辺りの判断は査定士やメカニックさんの知識や技量によっても大きく変わるので、念のため2つ3つの店舗で査定されることをオススメします。
ZRX1200 DAEGの買取相場を事前に知っておこう!
ショップ、ヤフオク、買取専門店とどこに売却するにせよ、大切なのは愛車のリアルタイムの相場観を知ること。
以下、ネット上で公表されているZRX1200 DAEGの買取価格をランダムにピックアップして一覧にしてみました。年式、走行距離を参考に愛車のだいたいの買取価格を予想してから査定にのぞもう!
年式 | 走行距離 | 買取価格 |
---|---|---|
平成21年(2009年) | 3,000~4,999km | 800,000円 |
平成26年(2014年) | 5,000~9,999km | 890,000円 |
平成25年(2013年) | 5,000~9,999km | 900,000円 |
平成26年(2014年) | 5,000~9,999km | 1,000,000円 |
平成21年(2009年) | 50,000~99,999km | 450,000円 |
平成26年(2014年) | 1,000~2,999km | 950,000円 |
平成22年(2010年) | 5,000~9,999km | 850,000円 |
平成28年(2016年) | 3,000~4,999km | 1,070,000円 |
参考 バイクブロス ZRX1200ダエグのバイク買取価格と査定相場
いかがでしょうか?
上記はあくまで過去の買取相場ではありますが、査定の際、明らかの上記金額とかけ離れた数字を提示された場合は要注意! 即答せず、念のため他の売却先でも査定を受けておきましょう。
ZRX1200 DAEG(ダエグ)査定時のチェック事項
約8年間にわたって、カワサキ車としてはセールスを伸ばしたZRX1200 DAEG(ダエグ)ですが、これといって大きな故障やトラブルが頻発するといった話は聞きません。良い意味でカワサキらしくない車両だと思います。
また大きなリコールもなかったと記憶していますが、念のため売却される前にこちらの公式サイトでリコール情報をご確認ください。(※参考ページ カワサキ公式 リコール情報)
ただスプロケット付近のガイドプレートが未取り付けのまま出荷された車体がみつかったため、メーカーからリコール発表があったと記憶しています。
ごく一部の車両となりますが、ドライブチェーンの遊びによってミッションカバーが大きく削れてしまっている可能性もあります。
査定時にその辺りまで突っ込んでくる査定士やメカニックもいないとは思いますが、念のため査定前に公式サイトで確認だけでも行っておきましょう。
また年式も10年以内な上、FIモデルです。基本的にオイル漏れや滲み、排気漏れ等もなく始動性にも問題なく、エンジンからの異音もなければ大きな減額の心配は不要です。
したがって査定の中心はタイヤやブレーキパッド、シールやパッキン類といった消耗部品の状態、そして転倒歴や事故歴の有無になるでしょう。
リッタークラスの場合、一つ一つの消耗部品がそれなりに高額になってきます。交換を要すると判断された場合、積もり積もってけっこうな減額につながります。部品単価が安く容易に交換できる部分は事前に交換されておくことをお勧めします。
またオーナーさんならご存知の通り、ZRX1200 DAEG(ダエグ)のサイドスタンドはかかりが浅く倒れやすくて有名です。かなりのオーナーさんから立ちごけや保管中に倒れたといった事例が挙がってます。
とくにマフラー側に倒れた場合、10万単位での修理費用がかかります。査定時にも同様に減額対象となってくるので覚悟しておきましょう。また査定士やメカニックによっては過剰に減額する方もいます。
修理するしないは別として、事前に修理費用の見積りだけでもしておけば安心して査定に臨めるかと思います。
ZRX1200 DAEG(ダエグ)を少しでも高く査定してもらう
DAEG(ダエグ)にかぎった話でもありませんが、中古市場においてリッタークラスのスポーツ車両はフルノーマル車両ほど好まれます。
例えば同じ状態のDAEG(ダエグ)で片方がフルノーマル車両で片方がライトカスタムといった場合、大抵はフルノーマル車両が先に買い手がみつかります。
とくに高年式モデルのリッタークラスの場合、ある程度ご自分の好みや趣向がハッキリとされている方がバイクを探されているので変に主張のないフルノーマル車両を選びます。その辺りは低年式の250クラスのビッグスクーター等とは購入層が違うことをご理解ください。
主に外観上のイメージを変えてしまうような排気系や外装部分は、できれば査定前に純正部品に戻しておくことをお勧めします。純正部品に戻して評価が高くなることはあっても、まず安くなることはありません。取り外したカスタムパーツは個別でネットオークション等で売却してしまいましょう。
とはいえ高品質なブレーキキャリパーや有名ブランドの足回り等、見た目に主張が少なく機能性重視のカスタムの場合、売却先しだいではプラス査定に転じるケースもあります。その辺りは査定予約の段階でご相談ください。
また特別仕様車のライムグリーンを除く、スタンダードモデルのDAEG(ダエグ)の場合、フレームはもちろんエンジン本体からスイングアーム、フォークのアウターケースまでブラック塗装できれいにブラックアウトされています。
走行条件にもよりますが、通常の車両よりも砂利や小石、走行中の飛び石で傷が生じやすいです。また飛び石で塗装に傷が生じると非常に目立ちます。
査定士やメカニックとしては減額する格好の標的です。小さな傷なら事前にタッチアップして対処しておきましょう。
なお最後になりますが、査定時にこれだけで無駄な減額を減らせる上に、査定の流れもこちらのペースで進めることができます!(※こちらの記事、バイクの査定交渉で高額になるコツと注意するポイントも合わせて参考にしてください)